志望動機が思いつかない人へ|転職で通過する志望動機の作り方ガイド
- Bright Life Connect
- 7月28日
- 読了時間: 14分
更新日:8月26日

▶︎1. 転職活動における志望動機の重要性

1.1 なぜ志望動機が面接で重視されるのか
転職活動で履歴書や面接の準備をしていると、「志望動機をどう書けばいいか分からない…」と悩む方は多いです。
実はこの志望動機、採用担当が最も重視する項目のひとつです。
なぜなら、志望動機は「入社後に活躍してくれるかどうか」の判断材料になるからです。
スキルや経験だけでなく、「なぜこの会社を選んだのか」という理由から、価値観やキャリアの方向性まで読み取られています。
たとえば次のような場面を想像してみてください。
経歴は似ていても、Aさんは「仕事内容に魅力を感じた」、Bさんは「安定していそうだから」と答えた
企業側はどちらの候補者により本気度を感じるか?
こうした質問の中で、「この人はうちの会社で長く働いてくれそうか」「すぐ辞めないか」という点をチェックされているんです。
1.2 採用担当が見ている3つの点
志望動機を見るとき、採用担当はただ志望理由を聞きたいわけではありません。
以下の3つの視点を持ってチェックしています。
企業とのマッチ度
価値観・事業内容・仕事内容が応募者の希望と一致しているか
転職理由との一貫性
前職を辞めた理由と、次に選んだ企業がなぜ繋がるのか
再現性のある行動エピソード
過去の行動と結果が、応募企業でも活かせそうか
この3つがしっかり伝わる志望動機は、自然と説得力が出ます。
逆に、なんとなく書いた志望動機は、面接官にすぐ見抜かれてしまいます。
1.3 志望動機が弱いと落ちる理由
志望動機が弱いと、「うちの会社じゃなくてもいいのでは?」と判断されやすくなります。
その結果、書類選考や面接の評価が下がる原因になります。
特にありがちな失敗は次のようなパターンです。
①「なんとなく良さそう」レベルの動機
→熱意が伝わらず、「志望度が低い」と思われてしまいます。
②転職理由とつながっていない
→「なぜこの企業なのか」の説明が弱く、説得力が出ません。
③条件面だけを理由にしている
→給与・休日などにしか興味がない印象を与え、マイナス評価になります。
これらを避けるには、「自分の経験・スキル」「転職理由」「企業の特徴」をうまくつなぐ必要があります。
そのためには、志望動機をしっかり設計することが大事です。
▶︎2. 志望動機の基本構成と転職での考え方

2.1 志望動機の三段構成とは?
志望動機は、なんとなく思いついたことを並べるだけでは伝わりません。
採用担当に伝わる形にするためには、「構成」がとても大切です。
基本となるのは、以下の三段構成です。
転職理由(なぜ転職をするのか)
→現職の課題やこれからの方向性を簡潔に述べる
志望理由(なぜこの会社なのか)
→企業研究の内容をもとに、共感ポイントを示す
貢献意欲(入社後どう活躍できるか)
→自分の経験や強みを活かして、どんな貢献ができるかを伝える
この順序で話すことで、「一貫性」「共感性」「行動力」が自然と伝わります。
たとえば面接でも、この三段構成で整理された話し方をするだけで、話の筋が通っている印象を与えることができます。
2.2 企業に響く「転職理由」との一貫性
転職活動では、「志望理由」だけでなく「転職理由」との整合性も重要視されます。
なぜなら、「前職を辞めた理由」と「次の職場に何を求めているか」が一致していないと、本気度が疑われてしまうからです。
志望動機で最も見られているのは、“転職理由とのつながり”です。
たとえば、「人とのつながりを大切にしたい」と言っているのに、応募しているのが完全在宅の企業だった場合、「本当にその仕事を理解しているのか?」と疑問を持たれます。
一貫性を出すためのポイントは以下の3つです。
前職で感じた課題や限界を、正直に整理する
それをどう乗り越えたいか、将来の方向性を考える
応募企業でその方向性が叶う理由を明確にする
この一貫性がしっかりあると、選考に通過する確率がグッと上がります。
2.3 自己PRと志望動機の違いと使い分け
「志望動機」と「自己PR」の違いがあいまいなまま、どちらにも同じような内容を書いてしまう人が意外と多いです。
この2つは、目的も役割も異なります。
自己PRは「何ができるか」、志望動機は「なぜこの会社か」を伝えるものです。
自己PRでは、自分のスキルや経験、成果をアピールするのが中心。
一方で志望動機では、「この会社で働きたい理由」と「どう貢献できるか」を語ることが求められます。
以下のように、分けて考えると整理しやすくなります。
項目 | 内容の中心 | 目的 |
自己PR | 経験・スキル・強み | 自分の価値を伝える |
志望動機 | 企業への共感・貢献意欲 | 入社したい理由を示す |
このように明確に切り分けて準備すれば、面接での受け答えもスムーズになります。
▶︎3. 転職で志望動機が思いつかないときの対処法

3.1 ありがちな悩みとその解決方法
「志望動機って、どう書けばいいかわからない」
そんな悩みを抱える人はとても多いです。
特に以下のようなケースがよく見られます。
①転職回数が多く、自信がない
②やりたいことが明確じゃない
③どの企業にも同じような印象しか持てない
こうした悩みの原因は、「自己理解」と「企業理解」が不足していることにあります。
焦って書こうとすると、表面的な理由しか浮かばず、説得力に欠けてしまいます。
まずやるべきことは、「自分が何を大事にして働きたいのか」を言語化すること。
それが見えてくると、企業選びにも芯が通り、志望動機がグッと書きやすくなります。
次に必要なのは、企業のことを深掘りして「この会社じゃないといけない理由」を見つけること。
つまり、自分の軸と企業の特徴が交わる点を探す作業です。
このステップを踏むだけで、思いつかなかった志望動機が少しずつ言葉になっていきます。
3.2 自分の経験をどう棚卸しするか
志望動機が思いつかないとき、効果的なのが「経験の棚卸し」です。
過去の仕事や活動の中で、自分が何を感じ、どんな価値観を持ったかを振り返ることがカギになります。
自分の経験を振り返ることで、「仕事選びの軸」が見えてきます。
棚卸しの方法としておすすめなのは、以下の3ステップです。
過去の仕事・経験を一覧にする
アルバイトや副業、ボランティアなども含めてOKです。
その中で印象に残った場面をピックアップ
楽しかったこと、苦しかったこと、人に感謝されたことなどを思い出してみてください。
その経験から学んだこと・感じたことを書き出す
価値観ややりがいを感じたポイントが、志望動機に直結します。
たとえば「チームで成果を出したときが嬉しかった」と思い出したなら、「チームで協力して働ける環境を求めている」という軸につながります。
これを企業の特徴と重ねれば、自然と「この会社で働きたい理由」が見えてきます。
3.3 志望動機を言語化するための質問リスト
「頭ではなんとなくわかってるけど、言葉にできない…」
そんなときは、自分への質問で深掘りするのが効果的です。
質問に答える形で書いていけば、自然と志望動機が組み立てられます。
以下に、言語化を助ける質問リストを紹介します。
今の仕事で「やりがい」を感じた瞬間はいつですか?
これまでの仕事で「成長した」と思えた経験は何ですか?
どんな環境や人と働くと、自分の力を発揮しやすいですか?
転職を考えたきっかけは何でしたか?
この企業のどんな点に魅力を感じましたか?
入社後、どんな風に貢献したいと考えていますか?
このような問いに一つひとつ答えていくと、思考が整理されていきます。
最初から完成された文章にしようとせず、まずは箇条書きでざっくりと書き出してみてください。
それを後で組み立て直すことで、自然で説得力のある志望動機に仕上がります。
▶︎4. 好印象を与える転職の志望動機の作り方ステップ
4.1 ステップ1:転職軸を明確にする
まずは自分が転職によって何を実現したいのかをはっきりさせることが第一歩です。
ここが曖昧なまま志望動機を書いても、「どの企業にも当てはまりそう」と見なされてしまいます。
好印象な志望動機は、転職の目的=自分の“軸”がはっきりしています。
たとえば「もっとお客様と直接関わる仕事がしたい」「専門スキルを深めたい」「成長できる環境に身を置きたい」など、人によって軸はさまざまです。
この軸を決めると、応募先企業を選ぶ理由にも一貫性が生まれます。
結果として、企業側にも「うちの会社をしっかり選んでくれている」と伝わるわけです。
転職軸を明確にするためには、セクション3で紹介した「経験の棚卸し」や「質問リスト」を活用しながら、自分の価値観を言葉にすることが大切です。
4.2 ステップ2:企業研究で共通点を探す
転職軸が定まったら、次は応募する企業との共通点を探します。
ここをしっかり掘り下げることで、「この企業だからこそ働きたい」理由が伝わる志望動機になります。
企業研究を通じて、自分の転職軸と重なるポイントを見つけることが重要です。
企業研究で注目すべきポイントは以下の通りです。
事業内容・サービス・商品
経営理念やビジョン
企業文化や働き方
最近のニュースやプレスリリース
社員インタビューや採用ページの言葉遣い
たとえば「チームで動くのが好き」という転職軸を持っているなら、「チーム制でプロジェクトを進めている」という企業情報が見つかれば、それが強い接点になります。
共通点を1つでも多く見つけることで、より納得感のある志望動機が完成します。
4.3 ステップ3:具体的なエピソードを加える
ここまでで「転職軸」と「企業との共通点」が整理できたら、次はそれに実体験を紐づけて説得力を持たせる段階です。
エピソードを加えることで、あなたの言葉にリアリティと説得力が生まれます。
ただ「やる気があります」と言っても伝わりにくいですが、
「前職で◯◯のプロジェクトを任され、△△に苦労しながらも成功させた経験があります」と具体的な体験が入ると、説得力が段違いです。
以下のようなフレームで考えると書きやすくなります。
どんな仕事・役割だったか
どんな課題があったか
どう工夫して取り組んだか
どんな成果があったか
そこから何を学んだか
この経験と、企業の方針・仕事内容がどうマッチしているかをつなげると、より完成度の高い志望動機になります。
4.4 ステップ4:文章化した後声に出してチェック
最後のステップは、整理した内容を文章にまとめ、実際に声に出して読んでみることです。
声に出して読んでみることで、「伝わる志望動機」になっているかが確認できます。
文字で読んでいると気づきにくい違和感も、声に出すと不自然さが見えてきます。
また、話す練習にもなり、面接対策としても非常に効果的です。
文章化のポイントは以下の3つです。
長すぎず、2分以内に話せるボリュームにする
接続詞や文末を整理し、読みやすくする
「私は〜と思った」「〜を感じた」といった主語を明確にする
音読してみて、「熱意が伝わるか?」「話がわかりやすいか?」をチェックしましょう。
このプロセスを1回入れるだけで、印象が大きく変わります。
▶︎5. 転職の志望動機にありがちなNG例と改善策
5.1 内容が抽象的すぎる志望動機
「やりがいを感じたい」「成長できる環境で働きたい」
このような志望動機、実はよくある失敗例です。
抽象的な表現ばかりでは、具体的な熱意や適性がまったく伝わりません。
特に転職の場合、「前職の経験をどう活かすか」「この会社でなぜ働きたいか」といった現実的な視点が必要です。
漠然とした言葉は誰にでも当てはまるため、「本気で志望しているのか?」と疑われてしまうリスクがあります。
改善策としては、自分の経験と企業の特徴を結びつける具体的なエピソードを加えること。
「営業として年間売上〇〇%アップを達成し、より顧客志向の会社で力を発揮したい」といった表現が有効です。
5.2 企業理解が浅いと伝わるパターン
「御社の安定性に魅力を感じました」 このような一文だけでは、採用担当に熱意は伝わりません。
企業研究が浅いと見抜かれると、志望度が低いと判断されてしまいます。
企業の特徴や価値観に共感し、それを言語化して伝えることでようやく「志望理由」として成立します。 特に志望動機では、Webサイトや企業理念、事業内容に触れながら、「自分がどう活かせるか」を語る必要があります。
改善策としては、企業のサービスや実績をしっかり読み込み、「自分の価値観と一致するポイント」を明確にして伝えること。
たとえば「御社が掲げる『つながりが人生を変える』という信念に共感し、対話を大切にする営業経験を活かしたい」といった書き方が効果的です。
5.3 「待遇・条件」だけを理由にした場合
「年収が高いから」「残業が少なそうだから」 こうした待遇面の理由だけを前面に出すと、選考では不利になります。
条件だけにフォーカスした志望動機は、“辞めやすい人”という印象を与えてしまいます。
もちろん、条件は大切な判断基準です。しかし、志望動機として伝えるには「なぜその条件が自分にとって必要なのか」という背景まで話す必要があります。
たとえば「子育てと両立できる環境を求めている」→「御社はフレックスタイム制度があり、柔軟な働き方が可能」といった流れにすると、納得感が出ます。
大切なのは「なぜその条件が必要か」+「その環境でどう活躍できるか」をセットで伝えることです。
5.4 Bright Life Connectのサポート活用で迷わない
これまで紹介したようなNG例を避け、伝わる志望動機を作るのは簡単ではありません。
特に、自分の強みや価値観を言語化するのが苦手な方にとっては、ひとりで悩み続けてしまうケースも多いです。
そんなときは、「伴走型」の転職支援を提供するBright Life Connectのサポートが心強い味方になります。
Bright Life Connectでは、「できない」「迷っている」状態からの脱却を支援するために、下記のような徹底サポートを行っています。
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▶︎6. まとめ:伝わる志望動機で転職を前向きに
6.1 志望動機は「つくる」もの
ここまで読んで、「志望動機はセンスや運ではない」と感じた方も多いはずです。
思いつかないのではなく、準備と整理のステップを踏んでいないだけ。
つまり、志望動機は“つくる”ものです。
志望動機は「偶然ひらめくもの」ではなく、「自分の経験・想い・情報」をつなげて組み立てるものです。
そのためには、自分の経験を振り返り、転職軸を明確にし、企業研究で共通点を探すこと。
さらに、自分のエピソードを紐づけることで、説得力と熱意が伝わる志望動機になります。
このステップを丁寧に進めれば、誰でも「この人と働きたい」と思ってもらえる内容に仕上げることができます。 自信がないときこそ、型に沿って一つずつ組み立ててみてください。
6.2 不安がある人こそサポートを活用しよう
「言いたいことがまとまらない」「どこから始めればいいか分からない」
「このままいくと再就職できない」「家族に言えていないがどうしよう」
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