新卒の就活で書類選考に落ちる理由とは?通過率を上げる具体策を解説
- Bright Life Connect
- 7月28日
- 読了時間: 15分

▶︎1. 新卒の就活で書類選考に落ちる理由とは?

1.1 書類選考の基本的な流れを押さえておこう
就活の最初のハードルともいえる「書類選考」。
まずはこの流れをしっかり理解しておきましょう。採用担当者がチェックするのは、履歴書・エントリーシートなどの応募書類です。
書類選考は、おおまかに次のような流れで進みます。
応募書類の提出(履歴書・エントリーシートなど)
採用担当者による一次スクリーニング
志望動機や自己PR、学歴・スキルなどをもとに評価
通過者には面接の案内、不通過者にはお断り連絡または連絡なし
この時点で全体の50〜70%が落とされるとも言われており、第一関門を突破できるかどうかが大きな分かれ道になります。
書類選考は“面接に進むための書類”であるという意識が重要です。
よくある失敗として、「とりあえず応募してみる」と勢いで書類を提出するパターンが挙げられます。内容が薄かったり、志望企業に合っていない書き方だと、ほぼ確実に落ちてしまいます。
1.2 新卒が書類選考で落ちる主な原因
新卒の就活で書類選考に落ちてしまうのには、いくつかの共通パターンがあります。
主な理由を確認しておきましょう。
落ちる原因として多いのは以下の3つです。
志望動機や自己PRが抽象的で熱意が伝わらない
企業側は「なぜ当社を選んだのか」を知りたいのに、「貴社の理念に共感した」など曖昧な言い回しだけだと印象に残りません。
誤字脱字・空欄・写真など基本的な部分でのミス
意外に多いのが、見直し不足による凡ミスです。企業によってはこれだけで即不通過になります。
内容がその企業に合っていない
「どこにでも通用しそうな内容」は、逆に響きません。応募企業ごとに少しずつ書き換える工夫が必要です。
たとえば、朝の通学電車でスマホでエントリーし、移動中に慌てて入力して提出してしまった…そんなケースも要注意です。焦りが伝わってしまうような内容では、書類通過は難しいでしょう。
一番大事なのは「この学生に会ってみたい」と思わせること。
そのためには、企業ごとの分析と自分の言葉での表現が欠かせません。
「どこを見ているのか」を理解したうえで書類を出すだけでも、通過率は大きく変わってきます。
▶︎2. 新卒の就活で書類選考に落ちる履歴書の特徴

2.1 志望企業は絞るべき?多数応募のメリットと注意点
履歴書を作成する際、多くの学生が悩むのが「どのくらいの企業に応募すべきか」という点です。第一志望に時間をかけすぎて他のチャンスを逃すケースや、逆に数だけを追い、質が伴わないケースもあります。
結論から言えば、ある程度多くの企業に応募することが有効です。
数をこなすことで以下のようなメリットがあります。
書類作成や面接の経験値が上がり、ブラッシュアップされていく
多様な業界・企業を比較する中で、自分の軸が明確になる
偶然の出会いが、思わぬ第一志望になることもある
もちろん、やみくもに応募するのではなく、最低限の企業研究や履歴書のカスタマイズは欠かせません。一社ごとに「なぜこの会社か」を考える姿勢は、通過率を高める鍵です。
*就活は情報戦であり、実戦でもあります。数を打ちつつ、質も意識する。
このバランスが履歴書の説得力と選考突破力を育てていきます。
2.2 よくあるミス① 誤字脱字や空欄
履歴書で落とされる典型的な理由が「誤字脱字」と「空欄の放置」です。
内容に自信があっても、これだけで評価が一気に下がることもあります。
ありがちなミスの例を挙げると以下のようになります。
学歴や資格欄に西暦と元号が混在している
「御社」「貴社」の使い方を間違えている
日付が空欄のまま
志望動機の欄が数行しか書かれていない
誤字脱字のチェックをせず提出してしまう
特に誤字は、「この学生は確認を怠るタイプかもしれない」と判断されがちです。
履歴書は“社会人としての基本スキル”を見られる場面でもあるんです。
対策としては、次のようなチェックをおすすめします。
提出前に必ず声に出して読む
スマホではなくパソコンで全体のレイアウトを見る
家族やキャリアセンターに一度見てもらう
慣れてくると見落としがちな初歩的なミス。何度見直しても、やりすぎということはありません。
2.3 よくあるミス② 志望動機が曖昧
もうひとつ落ちる大きな理由が「志望動機がふわっとしている」ことです。
よく見られるNGな書き方はこんな感じです。
「貴社の成長性に惹かれました」→どの部分が成長性?
「人の役に立てる仕事がしたいです」→どんな形で?
「説明会の雰囲気がよかったから」→なぜ良いと感じた?
どれも一見前向きなようで、具体性がなく“誰にでも言える内容”になってしまっています。
採用担当者が知りたいのは、「なぜ他の会社ではなくこの会社なのか」「あなたのどんな経験が活かせるのか」という点です。
そこを伝えられないと、熱意は伝わりません。
改善のポイントは以下の通りです。
企業の理念やサービスのどこに共感したか、具体的に書く
自分の経験と会社の業務を結びつける
入社後にどんな風に貢献したいかを添える
たとえばアルバイトやサークル活動で得た経験を、自分の強みとして企業とリンクさせてみましょう。それだけで志望動機に説得力が出てきます。
2.4 よくあるミス③ 写真やレイアウトが不適切
意外と見落とされがちなのが、履歴書の“見た目”です。
内容が良くても、第一印象でマイナス評価になってしまうケースは少なくありません。
特に注意すべきポイントはこちらです。
証明写真の服装や髪型が整っていない
スマホで撮影した写真をそのまま使用している
Tシャツ姿や、自撮りで不自然に斜めの角度から撮影された写真を使っている
写真が古く、現在の印象と大きく異なる
書類の余白が不自然、全体が詰まりすぎて読みにくい
最近ではスマホで証明写真を撮影する人も増えていますが、角度が不自然だったり、服装がカジュアルすぎたりするケースが多く見受けられます。履歴書の写真は、単なる“顔写真”ではなく、社会人としての第一印象を左右する重要な要素です。
できれば、写真スタジオや証明写真機などを利用し、スーツを着用して正面から撮影されたものを使うのが安心です。清潔感や誠実さが伝わる写真を選ぶことで、「この人に会ってみたい」と思わせる第一歩になります。
また、履歴書全体のレイアウトも見やすさを意識しましょう。
文字の大きさや行間、余白のバランスを整えることで、採用担当者にとって読みやすく、印象の良い書類になります。
▶︎3. 新卒の就活で書類選考に通らない理由

3.1 エントリーシートの内容が薄い・抽象的で伝わらないケース
エントリーシート(ES)は、企業にとって「この人に会うべきかどうか」を見極める最初の判断材料です。履歴書よりも自由度が高く、自分を深くアピールできる一方で、内容が抽象的だとすぐに弾かれてしまいます。
特に次のような表現が多く見られます。
「コミュニケーション力があります」
「チームで協力することの大切さを学びました」
「粘り強く取り組む姿勢を評価されました」
一見ポジティブな言葉でも、“どういう場面で、どう行動し、どんな結果を出したのか”が書かれていないと、印象に残りません。企業側はそこにリアリティや行動力を見たいのです。
具体性がないと、どれだけ長く書いても伝わりません。内容が薄いと判断された時点で、不合格の確率は一気に上がってしまいます。
“エピソードの解像度”が、ESの明暗を分けるポイントです。
「何をどう伝えるか」を意識して、次のセクションで改善策を見ていきましょう。
3.2 よくある失敗例と改善ポイント
ESでよくある失敗には、いくつかパターンがあります。
次のような書き方に心当たりがある場合は、早めに修正が必要です。
よくある失敗例3つとその改善ポイントはこちらです。
① エピソードが抽象的すぎる
→「ゼミで頑張った」では伝わりません。「何をどのように工夫したか」を具体的に記述。
② 結果を書いていない
→「頑張りました」で終わらせず、「〇人中〇位の成績を達成した」「〇〇の改善率が向上した」など、数値や評価を添える。
③ 役割が曖昧
→「チームで成功した」と書くなら、自分がどんな役割で、どのように関わったかを明確にしましょう。
たとえば、「アルバイトで売上アップに貢献した」という表現でも、
具体的にどんな課題があり、
自分がどんな提案や工夫をし、
それによってどんな成果が出たか
これらがしっかり伝わると、読み手の納得感が大きく変わります。
改善のコツは、「5W1H」で自分の行動を分解して書くこと。
どのような場面で、なぜそうしたのか、それがどう評価されたのかまでセットで書くと、一気に魅力的なESになります。
3.3 書類全体の一貫性がないとどうなる?
履歴書とエントリーシートをバラバラに作成してしまうと、全体に一貫性がなくなってしまい、「結局この人は何がしたいの?」と疑問を持たれてしまうリスクがあります。
よくあるズレの例はこちらです。
履歴書では「事務職志望」、ESでは「営業で人と関わる仕事がしたい」
自己PRで「冷静な分析力」と書いているのに、エピソードでは感情的な対応ばかり
志望動機が業界志望なのに、企業ごとの違いが一切ない
このような一貫性のなさは、企業側にとって大きな不安材料になります。
“一人の人物像”が書類全体でブレないことが、信頼につながります。
対策としては、次のような方法があります。
志望動機・自己PR・長所短所を一つのストーリーとして設計する
書く前に「企業がどんな人材を求めているか」を明確にする
他の書類との整合性をチェックする
一貫性を持たせるためには、「どの企業でも通用する内容」を避け、自分の言葉で語ることが大切です。
▶︎4. 新卒が書類選考に落ちないための就活対策
4.1 志望動機と自己PRの磨き方
書類選考で通過する人と落ちる人の大きな違いは、「どれだけ自分のことを言葉で伝えられるか」です。
中でも志望動機と自己PRの質が合否を分ける大きなカギになります。
志望動機を作るときは、次の3つのステップを意識すると書きやすくなります。
企業の特徴をリサーチ
→ サービス内容、社風、業界の立ち位置などをチェック
自分の経験・価値観と重ねる
→ 「自分がこの会社で働く理由」を明確にする
入社後のビジョンを書く
→「どんな形で貢献したいか」を具体的に伝える
自己PRでは「自分の強み+その根拠+企業での活かし方」をセットで書くのが効果的です。
たとえば「継続力がある」なら、どんな困難をどう乗り越えてきたのかまで具体的に示すと伝わりやすくなります。
特別な経験がなくても大丈夫です。アルバイトやサークル、ゼミ活動など、日常の中にアピール材料はたくさんあります。
4.2 第三者からのフィードバックが効果的な理由
書類作成を一人で進めていると、内容のズレや分かりにくさに気づけないことがあります。そんな時に頼りたいのが、第三者からのフィードバックです。
客観的な意見をもらうことで、以下のような効果が期待できます。
誤字脱字や文法の間違いを指摘してもらえる
伝わりにくい表現や曖昧な表現を明確にできる
「強み」として押すべきポイントが客観的に見えてくる
特に就活支援サービスや大学のキャリアセンターでは、企業目線でのアドバイスがもらえることが多いため、通過率アップにつながります。
友人や家族に読んでもらうだけでも、「ここよく分からない」「もっと掘り下げたほうがいい」などの気づきが得られるはずです。
自分では気づかない弱点を補えるのが、フィードバックの最大のメリットです。
4.3 通過率を上げるレイアウトと構成テクニック
内容だけでなく、見た目=レイアウトの整い方も書類選考では意外と重要です。
採用担当者は大量の書類をチェックするため、パッと見で読みやすいかどうかも大事な評価ポイントになります。
以下のような工夫で、通過率を上げられることがあります。
文字サイズや行間を調整して読みやすくする
段落ごとに改行して見やすい構成にする
大事なポイントは1行目か末尾に書いて印象づける
余白を意識して、詰め込みすぎないようにする
特にPC作成の場合は、テンプレートを使うだけでなく、自分で体裁を整える意識が必要です。
見やすさを意識して書くだけで、「丁寧な人」「分かりやすく伝える力がある」と好印象を与えられます。
内容 × レイアウト の両方が整ってこそ、“伝わる書類”になります。
4.4 よくある間違いのセルフチェックリスト
最後に、自分の書類が通過しやすい状態になっているかを確認するためのセルフチェックリストを紹介します。
以下の項目を確認してから提出するだけで、書類通過率がグッと上がります。
履歴書・ES共通のチェックリスト
志望動機は企業ごとにカスタマイズしているか?
自己PRは「強み+根拠+活かし方」で構成されているか?
誤字脱字はないか?(声に出して確認)
写真や形式は清潔感があるか?
一貫性のあるストーリーになっているか?
誰にでも通じる表現で伝えているか?
時間に追われて焦って提出してしまうこともありますが、このチェックだけは必ず行うようにしましょう。
提出前に5分かけて見直すだけで、印象は大きく変わります。
「この人と会ってみたい」と思わせるための最終確認、しっかりしておきたいですね。
▶︎5. 新卒で書類選考に通らないときの就活リカバリー術
5.1 書類通過率を数値で把握しよう
何社受けても書類で落ちてしまう…。
そんなときは感情だけで悩むのではなく、まずは現状を“数字”で見える化することが大切です。
たとえば、以下のように書き出してみましょう。
応募社数:15社
書類通過数:3社
通過率:20%
このように通過率を出しておくと、「あと何社応募すればどれくらい通過するか」という目安が見えてきます。
一般的な通過率の目安は、新卒で約20〜30%前後。
ただし、業界や企業規模、時期によって差があるため、極端に低い場合は改善ポイントを探す必要があります。
数値化することで、次のような判断がしやすくなります。
通過率が平均的 → 量をこなすフェーズ
通過率が極端に低い → 書類の質を改善すべき
志望企業に偏りがある → 企業選びを広げてみる
感覚ではなくデータで動くと、改善ポイントが見えやすくなります。
落ち込む前に、まずは冷静に状況を整理することがリカバリーの第一歩です。
5.2 書類選考以外のアプローチも検討する
書類がどうしても通らないときは、「書類選考に頼らない就活方法」も選択肢として考えてみましょう。
たとえば、以下のようなアプローチがあります。
逆求人型サイトの活用
企業側からスカウトが届くため、書類選考をスキップできることも。
合同企業説明会で直接話す
企業ブースで社員と直接話せば、エントリー前に印象づけることが可能。
OB・OG訪問をきっかけに推薦をもらう
内部のつながりで選考ルートに乗ることができる場合も。
動画選考やカジュアル面談を取り入れる企業を選ぶ
最近は書類よりも人柄重視の企業も増えています。
書類だけで判断されない場面を作り出すことが、突破口になることもあるんです。
書類で落ち続けると自信を失いがちですが、アプローチの仕方を変えることで流れが変わることはよくあります。
「通らない理由」より、「通る道」を探す発想が大切です。
5.3 就活支援サービスの活用方法
どうしても自分だけで突破できない場合は、プロのサポートを受けるのも有効な手段です。
就活支援サービスを活用すると、次のようなメリットがあります。
書類添削をプロがしてくれる
自己分析や面接対策のサポートが受けられる
非公開求人や独自ルートの紹介を受けられる
担当者からフィードバックがもらえるため、成長スピードが上がる
特に、何が原因で落ちているのか分からない人には、客観的な視点が欠かせません。
たとえば、Bright Life Connectのような支援サービスでは、書類作成のアドバイスから面談の対策まで幅広くフォローしてもらえます。
「一人では限界を感じている」「そもそも就活のやり方が分からない」
そんな人ほど、サポートを受けることで状況が一気に好転することがあります。
頑張っているのにうまくいかないなら、“相談する”という選択肢も立派な行動です。
▶︎6. まとめ:新卒の就活で書類選考に落ちる理由と対策
6.1 今すぐ見直せる3つのポイント
ここまで紹介してきた内容を踏まえて、「すぐにできる改善ポイント」を3つに絞っておさらいします。
書類選考の通過率を上げるために、まずは以下をチェックしてみてください。
志望動機と自己PRに“具体性”があるか?
→「なぜその企業か」「どんな経験から得た強みか」を明確に。
履歴書・エントリーシートに一貫性があるか?
→別々に作らず、1つのストーリーとして全体を構成。
誤字脱字や空欄など基本的な部分が整っているか?
→形式面でのミスも大きな減点要因。細部まで確認を。
この3つを徹底するだけで、書類通過率が30〜40%まで上がるケースも少なくありません。
内容・見た目・構成の3つを意識すれば、読み手に「伝わる」書類に近づきます。
「どこかで見たような書類」ではなく、「あなたらしい言葉」で丁寧に作り上げることが大切です。
6.2 自分だけで悩まないことが大切
就活は、誰にとっても不安がつきものです。
特に書類選考で落ち続けると、「自分には価値がないのでは…」とネガティブな気持ちになってしまうこともあるかもしれません。
でも、落ちる理由があるのと同じように、“通る方法”も必ずあります。
大事なのは、「ひとりで抱え込まないこと」。家族や友人、キャリアセンター、支援サービスなど、頼れる存在はたくさんあります。
たとえばプロの添削や模擬面接を受けるだけで、これまで気づけなかった改善点が明確になることもあります。書類の質がぐんと上がり、次の選考へ進む自信も生まれるはずです。
就活は「自分を売り込む」作業ですが、それと同じくらい「自分を理解する」過程でもあります。
書類選考での失敗も、必ず次のチャンスにつながります。焦らず、丁寧に、自分らしさを伝えていきましょう。
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